おうなも歩けば

都の西北(にしきた)に暮らす若おうなの毎日から、 日々の新しい発見や気付いたことを、 写真と共に思い立ったときに書いています。

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「さよなら! 僕らのソニー」

冬型のきれいな日が続いている。
土曜の皆既月食は、風邪薬を飲んだら意図せずして寝てしまい、完全に見過ごして残念無念。

今日のタイトルは、週刊誌の書評で見つけて、何はなくとも買おう!と久しぶりに思った新書。

ソニーとはまだまだ同社がものづくりでバリバリしている時期(ウォークマンよりもずっと後だけどWEGAよりも前ぐらい?)に仕事で付き合った事もあり、その後もイノベーション論を語るための事例として関係者にヒアリングをしたり文献をあさって多面的に見てみたり、たまたま仕事で知り合ったOBの人達からもあれこれと話を聞く機会が続いたり、と私なりに理解をしてきたつもりの企業である。

今思って見ると、2000年の声を聞く頃までは「ソニーのものだから!」と楽しみに製品を購入し、ある意味で「さすがのものづくり企業だ!」と日本人として誇りに思っていた。
MDウォークマンが出た頃だったか、VAIOが出た頃だったか、とにかくニューヨークのソニーのショールームに立ち寄って、ここ数年のApple Storeに感じるような「中身もデザインもすごいよね!」という思いで、日本人として胸を張りたいような思いをした事もある。

しかし、その後あちこちから聞こえてくる様子、そして仕事などで出会う社員の人たちの話す内容などを聞いているうちに、「どうかしてしまった? 会社は変わるものとは言っても、こんなに変わってどこに行く??」と不安に思うようになっていた。
なにしろ、メディア情報以外に、直接会った時の社員の人たちの輝きのなさが大きい。
「しょっちゅう組織は変わって、この今の自分の組織名がなんだかよくわからないんですよ」
「会社として新しい形を目指しているからこその変化だと思います...でも正直良くわからない」
「いわゆるソニーではなくなっていて、どうしようかと思うんですが何か良い考え方ありませんか?」
などなどといった発言が、初対面のパーティでの立ち話でもちょっと水を向けると驚くほど出てくる。
一人二人でなくこういう態度の社員が続くのを見ると、そしてたまに生き生きしている社員と話してみた時には「ものづくりへの思い」が全然感じられなかったりするの見ると、以前の、あの溌剌とした「新しい製品をソニーとしてつくる!」との思いを持って輝いていたソニーの人たちはどこ?!みたいな感触を持たざるを得ないような。

そんなこともあるし、製品も「ソニーの製品は3年経つと時間と図ったように故障する」などという噂を実証するかのような現象にも私も出会っているし、そう思ってみるせいかもしれないが、製品自体にもどことなく昔の「ソニーだから」の輝きが無くなった気がしていた。
この間も、電器店の店頭でソニー・タブレットの説明を受けたんだけど、じゃぁ買うか、と言われると「iPad 以外に、パナソニックか東芝で何か良さそうなのが出てこないかしら?」と無意識に思ってしまう自分がいたし。

なんて思っているところで、この新書を読んだ。

ちょっと一方的な書き方が過ぎているかな?と思わなくもないが、歴代の経営者層などとの直接のヒアリングなどを通じて著者が感じた「ソニーの変貌」が縷々と記述されている。
ところどころに、「そうそう、その社長の記者発表での発言には、私も疑問を感じたのよね」といった話もあり、その前後関係などが整理されて説明されていて、ついつい納得する。

現状が正しい道か間違いなのかの判断は誰にできるものでもないだろうが、いずれにしても、
あの輝きのある「ソニー」はもう消え去ったと思っても良いのかもしれない。

ものづくりに思いを寄せる人間として、あの「会社設立趣意書」(ソニーのHPにも掲載あり)を初めて読んだ時は、「理想論かもしれないけど、でもこういう会社だからこそ"ソニー"なんだなぁ! すごい!」と思ったものだが、そういう会社では完全に無くなっている様子。

やっぱりさみしいなぁ。


今日、昼の時間につくばまで移動した。
つくば駅近くの本屋でこの新書を買い、その本屋のカフェにランチに入ってホットサンドを頼んだら、
「今日はデザートが付きます」と言って、ホイップクリームを乗せたワッフルが付いてきた。
客が少なかったせいもあるのか、サンドイッチもワッフルも作りたてを一生懸命出してくれた。
「これって、ちょっと昔のソニーと共通項ありかも!?」なんて片手でこの本を読みながら思う。

で、支払いをしようとしたら、「本を購入された方は100円割り引きます」と言われた。
こういう細々した割引は昔のソニー製品は無かったわよね。今はバンバンしてるけど。

しかも、その後に「如何に研究者が企業現場で活躍できるか」みたいな議論をしたものだから、
またも「技術を追究して活躍できる企業ってどんな企業だろう?」と疑問を感じたりして。

というわけで、今日はソニーをあれこれ思う午後でした。

今うちにあるソニー製品って、と考えてみたら.....ない?
去年まではテレビ(WEGA)があったけど液晶にした時にシャープにしたし、
データディスクマンやパームトップなんてとうの昔にどこかに消えたし。
ビデオカメラはないし、デジカメも違うし、ミニコンポもCDプレイヤーも違う。
.....やっぱりない。気づかなかったけど、ないのね、うちにはソニー製品。
オフィスを考え見ても、かろうじて一台VAIOを動かしているだけ。
あれもそろそろ取り替えないとダメだし。
いよいよ寂しいような。
個人的には、どうも今のソニーという企業は好きになれないので、まぁ別にどうでも良いと言えばいいんだけど。

そういえば、オリンパスのあの英国人の元社長さんにも同じ疑問を感じるんだけど、あの社長や今のソニーの会長さんなどを連れてきた元経営トップって、何を思って連れてきたんだろうか?
これも私には不思議です。

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